「Smile Again」

by CASIOPEA 作曲:野呂一生 ドラム:神保彰

類似パターンとして
「経済情報'82」「Midnight Rendezvous」「Take Me」掲載

アルバム 「CROSS POINT」より

『A面1曲目を飾るこの曲は、「スマイル・アゲイン」。
 意味深長そうなイントロで始まりますが、一瞬知的かなとも思われるこの手のイントロを、作曲者野呂一生は最近得意としているようです。
 ギターの音色はいつになくアンプでひずませています。"おっ、いつもと違う。"と気づく人もいることでしょう。
 そして、このバックのドラムを聴いてみて下さい。1人でたたいているとは思えないこの十手観音のごときドラミングは、 おそらく世界でも初めてのパターンでしょう。あのハービーさんも、口と目を大きく開いて驚いていました。
 続いてシンセ・ソロ。これは、なかなかの聴きものです。音色もごきげんですね。後半のギターソロではもうクライマックスです。 チョッパー・ベースも冴えていました。』
(櫻井さんのライナーノーツより)

♪♪ このパターンのポイント ♪♪

 4分でカウベル(またはライド)を鳴らしながら、2拍4拍にスネアを入れ、かつハイハットの16分で隙間を埋めると言うのが ポイントであると考える。
 もしもハイハットを8分で演奏するのであれば、右手がベルとハイハットの間を往復するだけで良いが、 この右手の8分の間を左手で埋めようとすると、一般によく使われるゴーストノートのパターンを応用しても、 2拍4拍のスネアの16分一つ分前後に隙間ができてしまう。
 これはもちろんテンポにもよるのだが、普通に考えるとミディアムテンポ以上で16分音符でハイハットとスネアを 片手で行き来するのは至難のワザであろう。
 そこで、このスネアの前後の「隙間」を、フットハイハットで埋めてやろうというのがこのパターンの特徴である。

1.フット・ハイハットのパターン

 譜面づらは単純であるが、意外と難しい。

2.左手のパターン

 ハイハットとスネアを往復する。簡単なゴーストノートのパターンである。
 上のフットハイハットのパターンと同時に演奏すると、全ての拍においてウラのウラがハイハットで埋まる。

3.右手のパターン

 ベルとハイハットを8分で往復する。これは比較的簡単である。
 上のフットハイハットのパターンと同時に演奏すると、1拍目および3拍目のウラのハイハットは16分の長さのオープンになる。

4.それでは一緒にやってみましょう

 右手、左手、左足を合わせると、下の譜面のようになる。

5.ベードラを追加する

 ベードラは、好きに入れてください。
 スマイル・アゲインの場合、Aメロのベードラは教則本に出てくる16ビートのようなパターン、サビのベードラは4分です。

6.類似のパターンが使われている曲をご紹介(2009/3/15追加)

・先ずは「経済情報'82」
 テーマの部分、手の手順は全く同じで、ベードラのパターンがちょっと違います。

・次はMINT JAMS版「Midnight Rendezvous」
 スマイル・アゲインをそのままシャッフルに乗せます。スネアの位置がちょっと変わるところがあるのでご注意を。

・最後はちょっと応用編でMINT JAMS版「Take Me」の、キーボードソロ部分のバッキング
 2拍目のスネアの前後をフットハイハットで埋めます。2拍目のスネアとライドが一緒に鳴っているところが、 いわゆる「んキチキドンチキ」と違うところです。


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